趣味と実益を兼ねてソフトウェア開発を営むクロスソフトサービス代表のブログです。
仕事だけではなく、かなり私情を盛り込んでお送りします。 安楽死と尊厳死問題
射水市民病院の安楽死疑惑問題がありましたが、私情から考えると安楽死には賛成です。
文字通り死ぬほど痛い、もしくは死ぬほど辛いわけですから、できれば避けて通りたいものです。
私事になりますが、私の母の最後も同様で直る見込みがなく、終わりの時を待っているだけの
状態でした。
自力で薬も飲めず食事も取れず、ただ待つのみの状態なので、ここで延命処置をしなければ
尊厳死という事になります。
しかし、実際の現場では、そんな悠長な事を言っている暇はありませんでした。
モルヒネも使用しているのに、意識がかなりはっきりしていたので辛かったんだと思います。
そしてだんだんと我慢できないくらいになり、「こんなに辛いならもう殺して」と本人が言いました。
泣きながらナースステーションへ行き担当医にこう叫びました、「もう殺してあげてください」と。
担当医は、意識がはっきりしてるから辛いでしょうね・・・、と言ってくれて、何も言わずに点滴に
注射を打ってくれました。
もちろん、それが安楽死する薬なのか、それとも楽にする薬だったのかはわかりません。
すると、ふっと静かになり、口元からよだれがたれました。そして開放されました。
お互い暗黙の了解だったのでしょう、薬に関しては何も聞かず「ありがとうございました」とだけ
言いました。
実際には、地位や名誉を考える医者なら、問題になる行為は絶対にしません。
母ともたくさん話してくれ、不安をできるだけ取り除きましょうと言ってくれた担当医は、その言葉
通り、最後まで母の事を考えてくれたのでしょう。その勇気と誇りに今も感謝しています。
一人寂しく旅立つ母親に、こうゆう言葉をかけてあげたかったとか、これだけは言いたかったとか、
後になってたくさん思います。
こういった理由もあり、私的には安楽死は賛成です。
こんなにも辛くなる前に、もっと早く楽になれたのにと思います。
例えばそれが3日でもいい、医者や家族から見れば3日でも長く生きて欲しいと思うかもしれない
けど、本人にとっては、たった3日間が、今まで味わった事のない地獄の3日なのかもしれません。
痛みと不安と死への実感、なかなか耐えられるものではないと思います。
ただ今回の事件の場合、安楽死自体は賛成ですが複数の入院患者が安楽死されている所が
ひっかかります。
医者は尊厳死だと言っているらしいですが、もし、ベットの空き問題や金銭的な問題で、早く
亡くなってくれたほうが良かった等の理由ならば、本当に許しがたい問題です。
人は神ではないから、人の死をコントロールしてはいけないと思いますが、本人の希望があれば
医者が神に変わってそれをする資格があるのであって、他人(家族含む)の希望や、ましてや
事情で変えられる事ではありません。
そういった人に、命に関わる仕事につく事すら許したくありません。
事件の詳細はまだわかっていませんが、できれば本人の希望であり、それを叶えてあげた美談で
終わってほしいものです。
情報サイト 安楽死と尊厳死
情報サイト 安楽死と尊厳ある死
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